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北海道の鉄道関係

JR北海道のお気持ち

お気持ち表明01
JR北海道が7日にリリースした一枚の資料。
A4一枚ですが、相次ぐ問い合わせにもうウンザリしているのがよく分かります。

お気持ち表明02
人間は駅に降ろしましたが、列車は写真のようにもう動かすことができずに駅にそのまま留置されていました。
中途半端に駅と駅の間で停車せず、後続列車を含めすべての列車を駅で留置できたことはもっと評価できる点です。

私も、6日乗車していた札幌行とかち4号が南千歳で停まり、次の千歳で完全に運転打ち切りとなりました。
twitterで写真の様な状況を見て、もう当日中の運転再開は無理とJRを見切り、南千歳駅から新千歳空港のレンタカー店まで向かい、家最寄りの営業所までワンウェイでレンタカーを借りて移動しました。

お気持ち表明35
お気持ち表明03
このように埋まった列車が札幌近郊の17駅に29編成もあり、除雪用機械も用いますが最後は人の手です。
まず列車を掘り起こし、単線でも走行経路を除雪・確保し手稲の車両基地まで回送し点検を行う必要がありました。

お気持ち表明06
札幌駅を発着する全列車の運休を決めた6日の夕方。
線路がもう完全に雪に埋まっています。 ここからまず上り本線1線分だけでも除雪しないといけませんでした。

お気持ち表明04
JR札幌駅すぐ東側。 高架部なので除雪車で高架下に雪を飛ばせないので、人海戦術での作業となります。
JR北海道が全路線(札幌~新千歳空港間も)赤字なのは冬の除雪に費用がかかるから。

お気持ち表明07
そして全列車運休から2日後の8日19:30に札幌~小樽間で運転再開されました。

お気持ち表明08
JRの除雪で活躍するラッセル車。(雪を左右にかき分ける機械)

お気持ち表明9
そして排雪モータカー・ロータリー付き(雪をかき集め遠くへ投げ飛ばす機械)
雪を左右にかき分けるだけでは高い雪の壁になってしまいますので、左右の羽で崩してロータリーで遠くへ飛ばす必要があります。
これらは簡単に取り外しができるようになっており、夏季は外して使うこともできます。

お気持ち表明11

お気持ち表明10
追記では、特別公開! モータカーの運転席や冬の線路の除雪について。
続きを読むからどうぞ。
お気持ち表明32
Uターンしたい時は、車体下の平らな部分でジャッキアップし支えにすることで、車体を人力で廻すことができます。

お気持ち表明33
あちこちにマジックペンで書かれているあたり、経験の浅い職員も少なくないです。

お気持ち表明12
では、運転席を見ていきましょう。

お気持ち表明13
モータカーの運転席(HTR400型)はこうなっています。

お気持ち表明14
左の赤いレバーでウィング(羽)を開いたり閉じたり。 黒いレバーで速度を調整します。
除雪時は基本3人態勢で運行し、1人で乗務することはありませんのでこちらには進行方向左ウィングのレバーしかついていません。
移動時は50km/h位までは速度が出せます。 除雪する時は時速2~10kmとゆっくりになります。

北秩父別駅02
うっかりとウィングを閉じ忘れてホームを削ってしまったという事故もあります。(北秩父別駅/2018年)

お気持ち表明34
各線区での担当がはっきりと決まっているので、札幌まで救援に行かせるということはできません。
富良野線は旭川支社の管轄なのですが富良野駅の構内は札幌本社の管轄になっており除雪も富良野駅の車両を使用します。

お気持ち表明15
北海道の除雪車両には、ワイパーではなく旋回窓が取り付けられています。
ワイパーの往復ではその間に雪煙が凍ってしまい、重たい雪の場合はワイパーのアームやモーターに過度な負荷がかかる為です。
旋回窓を常に回転させることで、遠心力により雨粒や雪を振り飛ばします。

お気持ち表明16
進行方向右側には、右ウィングのレバーがついています。

お気持ち表明17
排雪筒(ロータリー)を操作する盤面。基本的に民家がない方へ飛ばすようにしています。
北海道の鉄道に乗ると、線路と民家との間隔が広いと感じるのはこうした理由があります。

保線車両は各路線の主要な駅に配置されていて、今回は富良野線・美瑛駅に配置された車両を紹介しています。
美瑛の管轄において、構内RC(Route Crossing=踏切)が設置されている駅に注意する旨が大きく書かれています。

お気持ち表明20
富良野線・千代ヶ岡駅。ホームの間に旅客通路踏切があります。
この2駅は、駅構内に踏切がある駅です。

お気持ち表明19
ヘッド先端部のフランジャーはレールとレールの間の雪を取り除く為にあり、スイッチひとつでラッセルヘッドを上げ下げしながら進行するのです。

お気持ち表明21
これが下がったままだと踏切板に衝突してしまう為、踏切の手前で停止しフランジャーを上げて通過したら下げて。
これを踏切の度に繰り返すのです。

フランジ
雪が積もると、踏切部は横断する車によって踏み固められます。
外の車輪が乗るレールと内の端部が曲がったレールの隙間が詰まると、車輪が乗り上げ脱線事故に繋がってしまいます。

お気持ち表明27

お気持ち表明24
お気持ち表明25
(東旭川~桜岡)
踏切部分はどう除雪するのか。それは人の手によって。
保線職員や地元の土木業者に委託して1か所ずつ移動しながら除雪していきます。 JR北海道が赤字になる理由ですね。
踏切の数は道内に約1500か所。

お気持ち表明22
お気持ち表明23
畑や林道の中など、冬季は車が通らない踏切は使用を停止し踏切板やフランジを撤去しています。
約200か所はこうした冬季閉鎖を行うことでコストを削減。フランジャーの上げ下げが減る分除雪速度も上がります。

お気持ち表明26
(風連~東風連間)
JR北海道では、一般的な第1種踏切一か所の維持費が年間100万円です。 1路線で100か所あればそれだけで1億円。
雪が無い地域ならもっと安いですが、やはり踏切を人力で除雪する人件費が大きく嵩んでいます。

お気持ち表明28
これは鉄道専用に作られた凍結防止剤。
道路なら安価な塩化カルシウムを撒いていますが、残念ながら鉄道には適していません。
塩素なのでレールが錆びてしまいますし、電気を通しやすい性質により踏切の電気軌道回路が短絡し故障に繋がってしまいます。

踏切軌道回路
(産経新聞の記事から)
具体的には、列車が来ないのに鳴りっぱなしになったり、もうすぐ来るのに遮断機が下りなかったりします。

お気持ち表明29
そうならない様にJR北海道ではこのように保線職員が軌道自動自転車に乗り、後ろに凍結防止剤を載せて移動していきます。

お気持ち表明30
千夏:踏切1か所単位で手作業なんて、驚きました。
100円の営業収入を得るのに843円の費用がかかるこの区間。 列車を安全に運行するために多くの人件費や施設維持費用がかかっているのです。

お気持ち表明31
手作業で凍結防止剤を撒いている様子。
寒冷地での鉄道の運行がいかに高コストなのかがお分かりいただけたでしょうか。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
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コメント

コメントがありません。

  • yokoblueplanet
  • URL
当事者に!

こんにちは。
大変でしたね、巻き込まれていたのですね、雪嵐に。
今年は積雪は多い方ですか?
関東中央部は例年並みのような、年に2−3回、10cm前後と言う。。。
何はともあれ、無事で何よりでした!

  • 冬音
  • URL
Re: yokoblueplanet様

コメントありがとうございます。

12時位までは間引き運転で行けると考えていたのですが、予想以上に雪が降ってしまいまして。
札幌は例年の2~3倍近くも降っていて、道内の雪が多い地域に近い積雪になっています。
南千歳という、新千歳空港に近い場所だったので上手くレンタカー店まで行けました。

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